ウォーターサーバーを選ぶときの水の知識

投稿日:2016-04-06 更新日:

「どこの水を選んだらいいのかわからない?」

ウォーターサーバーを検討している時に「どこの水にしようかな?」って迷ってしまう方が多いようです。

30社以上あるウォーターサーバーの中からひとつだけ選ぶのですから迷ってしまうのは当然だと思います。

ここではウォーターサーバーを選ぶときに必要な水の知識を紹介します。

1.水の種類

ひとつ目のポイントはウォーターサーバーで使われている2種類の水の特徴です。
RO水は不純物を完全に除去してあるのが特徴で、もうひとつの天然水は日本各地にある名水を汲みあげたものです。

2.水の硬度

ふたつ目のポイントは水の硬度に関する知識です。
硬度は水に含まれるミネラル成分によって決まります。
ミネラル成分はRO水と天然水のどちらにも含まれていて、ミネラルバランスによって味わいや飲みやすさが変わってきます。

3.水の安全性

3つ目のポイントは水の安全性です。
「蛇口から出る水は安全」といった時代は終わり、水の安全性も自分自身で確保しなくてはいけません。
ウォーターサーバーの水の安全性で選ぶ3つのポイントを紹介します。


ウォーターサーバーで使われている水の種類について

ウォーターサーバーで使われている水の種類は大きく分けて2つあります。
RO水は逆浸透膜と言われる特殊な膜を使って水をろ過し不純物を取り除いた水で、天然水は日本各地にある名水と呼ばれる地下水を利用した水です。

RO水と天然水の違いは味わいと価格において差があります。


ウォーターサーバーの2種類の水の特徴

コストを重視するならRO水
おいしさを求めるなら天然水

RO水はピュアウォーターと呼ばれているように衛生的で安全なのが特徴で、比較すると天然水よりお値打ちに利用できます。
天然水は水に含まれるミネラルのバランスによって味わいがあるのが特徴ですが、水を汲みあげる採水地や製造拠点が必要になるので運搬費などのコストがかかり、RO水よりは高価になる傾向にあります。

RO水と天然水の価格を主要メーカーが公表している標準単価で比較すると、RO水の500ml当たりの金額は39~71円で平均すると56円になり、天然水は69~106円で平均すると77円になります。

RO水 500ml当たり 39~71円 平均:56円
天然水 500ml当たり 69~106円 平均:77円

この価格をペットボトルの水で比較すると500mlではウォーターサーバーの水の方が安く、2Lでは逆に高い金額になります。

RO水は原料を選ばず安全で衛生的な水

RO水とは逆浸透膜と言われる特殊な膜を使い、イオンや塩類などの不純物を通さずに水のみをろ過することでできた水です。

逆浸透膜の穴の大きさは約2ナノメートルととても小さく、約0.38ナノメートルの水分子が穴のふちに付着することでフィルターの役割をし実際には1~0.5ナノメートル程度の大きさになります。

病原体である大腸菌やコレラ菌などの細菌の大きさは1000~3000ナノメートルなので完全に除去できますし、それよりも小さなHIVやインフルエンザなどのウイルスでも80~100ナノメートル程度の大きさなので逆浸透膜を通過することはできません。

もともと逆浸透膜による水のろ過は海水淡水化の技術として発展し、工業用の純水の製造や高度な浄水処理に利用されています。

逆浸透膜を使うとミネラル成分もろ過され飲み水としては味わいにかけるので、後からバランスよく調合されたミネラル成分を加えている場合があります。


RO水の特徴

RO水は原料を選ばず安全で衛生的な水

ウォーターサーバーで使われるRO水は原料とする水を選ばず高い品質の水を製造することが可能で、細菌やウイルスなどをほぼ完ぺきに除去してある衛生的で安全な水だと言えます。

天然水は厳選された自然の水

天然水は日本各地にある名水と言わるようなミネラルが豊富に含まれる地下水を汲みあげて最低限の殺菌処理をしたもので作られています。

天然水という言葉のイメージからするときれいな湧き水をそのままボトルに詰めているように感じますが、実は細かな規定がありそれから外れるものは天然水と表記することができません。

まずは天然水に使われる原料となる水の区分天然水と表記できるミネラルウォーターの種類を紹介します。

天然水の原料になる原水について

天然水の原料になる水のことを「原水」と言います。
「原水」は採水する方法によって7つの種類に分類されます。

原水の種類
浅井戸水

浅い井戸からポンプ等により採水した地下水
深井戸水

深い井戸からポンプ等により採水した地下水
湧水
自噴している(湧き出ている)地下水
鉱泉水

湧水で水温25℃未満で溶け込んでいるミネラルで特徴づけられるもの
温泉水

湧水で水温25℃以上あるもの、あるいは温泉法で規定されているミネラルを含み飲用に適しているもの
鉱水

ポンプなどで採水した地下水で溶け込んでいるミネラルで特徴づけられるもの
伏流水

上下を不透水層で挟まれて流れている浅い地下水

市販で売られている天然水の一括表記欄を見ることで確認できます。
一括表記欄の原材料に「水(鉱水)」「水(鉱泉水)」などと括弧の中に書かれているものが原水です。

天然水は7種類の原水のうちどれかで作られています。

天然水と表記できるミネラルウォーターの種類

天然水と表記できるものは農林水産省で規定されている品質表示のガイドラインで決められています。
ミネラルウォーターの中でも「天然」あるいは「自然」と表記できるものはナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターです。

参考:ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン
http://www.minekyo.jp/gl.pdf
ミネラルウォーターの種類
ナチュラルウォーター

水質、水量において安定した供給が可能な地下水を使って、ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理をしていないもの。
ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのうち、地表から浸透し、地下を移動中又は滞留中に地層中の無機塩類(ミネラル成分)が溶解した地下水を使っているもの。
ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターを使って、品質を安定させるため目的等のためにミネラルの調整、ばっ気による処理をおこなっているもの。
複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターを混合したのも。
ボトルドウォーター

飲用可能な水。水道水でもよく、処理方法に限定はない。

天然水の採水地

天然水の主な採水地としては富士山の湧水、熊本の阿蘇山、長野県の木曽福島、御嶽山山麓、京都府福知山市、大分県日田市などがあります。

採水地は古くから名水地として知られている場所が多く、名水百選に選ばれるような地域に多く見られます。

名水百選とは環境庁が日本全国にある清澄な水について選定したもので、1985年に選定した昭和の名水百選と2008年に選定した平成の名水百選があります。

ここで少し注意が必要なのは名水百選の全ての水がおいしいわけではないということです。

環境庁はミネラルウォーターに名水百選の表示する時には次のように注意することとしています。

「名水百選は飲み水として選定されたものではないので、表示を見たことにより当該河川、湧水等の水を直接飲むようなことがあっては問題である」

参考:ミネラルウォーターと名水について
http://minekyo.net/files/lib/1/20/201310302350029763.pdf

闇雲に採水地だけで信用することなく、味わいに関係するミネラルや硬度などの要素もよく検討して選ぶと良いでしょう。

とはいえウォーターサーバーで使われる天然水は日本全国から厳選された水です。
天然水の成分に特徴がある採水地を紹介します。

富士山の湧水
富士山の湧水には「バナジウム」が含まれていることが特徴です。
バナジウムは地下水が玄武岩層をゆっくりと浸透しろ過されることで含まれるミネラル成分です。

熊本の阿蘇山
熊本県の南阿蘇村は「水の里」として知られていて、「シリカ」が含まれていることが特徴です。
シリカは美容効果やアンチエイジング効果が期待されている成分です。

大分県日田市
大分県日田市からとれる天然水には「有機ゲルマニウム」が含まれていることが特徴です。
有機ゲルマニウムは細胞を活性化させる働きがあり免疫力を高める効果が期待されています。


天然水の特徴

天然水は厳選された自然の水

天然水と表記できる水は有名な採水地で採れた水を多くの基準に照らし合わせて決められた厳選された水です。
天然水の採水地ごとの特徴を理解しておけば選ぶ時の参考になります。

ウォーターサーバーの水の硬度について

水の硬度はウォーターサーバーを選ぶ時のポイントです。

硬度やpH値はミネラル成分によって決まり、味わいや飲みやすさを左右します。
身体への影響や料理に使う時には少し注意が必要です。

ミネラルについて

水のあじわいの決め手はミネラル成分です。

RO水は衛生的な純水を作り出すことができますがミネラルも除去されてしまうため、味わいといった点では問題が残ります。
そこで、バランスを考えたミネラル成分を添加することで味わいにおけるデメッリトを解消します。
天然水は採水地ごとに違うミネラルバランスによって味わいが変わるのが特徴です。

ミネラル成分は身体にはなくてはならないものです。
体内で必要とされる必須ミネラルは全部で16種類あり、その中でもウォーターサーバーで使う水に良く含まれるミネラル成分について紹介します。

ウォーターサーバーで使われる水に含まれる主なミネラル成分
カルシウム

骨をつくり血を固める働きをします。
摂りすぎても排泄されるだけですが、不足すると骨や歯が弱くなり、神経が過敏になることがあります。
マグネシウム

酵素を助ける働きをします。
不足すると筋力の低下や脱力感を感じるようになり、過剰になるとのどが渇いたり吐き気を感じることがあります。
ナトリウム

血圧の調整や栄養素の運搬などの働きをします。
神経の情報伝達、酸を中和し、不足すれば疲労感を感じます。
多すぎると高血圧や動脈硬化になりやすいので取り過ぎに注意します。
カリウム

栄養素を運搬し神経の情報を伝達します。
多く摂りすぎると手指唇がふるえ、不整脈になります。
バナジウム

インスリンと似た働きをすることが発見されました。
糖尿病の予防などに期待されています。
亜鉛

皮膚や髪の毛の健康維持や味覚を正常に保つ働きがあります。
タンパク質と結びついて酵素の補助因子となって身体の機能を保ちます。
不足すると味覚障害や肌荒れの原因になります。
有機ゲルマニウム

酸素を運び細胞を活性化する働きがあます。
細胞が活性化することで免疫力を高め、細胞の代謝を促進します。
シリカ

コラーゲンやコンドロイチンなどを構成する物質です。
肌の潤いを保ち関節を滑らかに動かし、血管や骨を丈夫にします。

硬度について

お水の硬度はカルシウムとマグネシウムが含まれる量によって決まります。

計算式:硬度(mg/l)=
カルシウム濃度(mg/l)×2.5+マグネシウム濃度(mg/l)×4.1

硬度が100(mg/l)以下が軟水、101~300(mg/l)が中硬水、301(mg/l)以上を硬水といった区分になります。

軟水 中硬水 硬水
100(mg/l)以下 101~300(mg/l) 301(mg/l)以上

日本の天然水は軟水が多く一般においしいと感じるのは軟水に多く見られます。
日本料理や日本茶には軟水が、紅茶やコーヒーには硬水が適しています。

pH値について

pH値は水の中の水素イオン濃度を示したもので、酸性・中性・アルカリ性の基準になるものです。

pH値7.0が中性、それ以上の値になるとアルカリ性になり、逆に低い値は酸性です。

強酸性 2未満
酸性 2~3
弱酸性 3~6
中性 6~7.5
弱アルカリ性 7.5~8.5
アルカリ性 8.5以上
強アルカリ性 10以上

飲料水としてのpH値

水道法では水道水の基準値としてpH値は5.8以上8.6以下となっています。
水道水以外ではレモン汁は2.0~3.0の酸性で、炭酸水のpH値は4.6程度の弱酸性牛乳は6.4~7.2の中性、母乳も6.8~7.4の中性です。
私たちの身体の中にある体液はというと7.4の中性で、涙は8.2の弱アルカリ性になります。
海水は8.3の弱アルカリ性で石けん水は9.0~10.0の強アルカリ性です。

pH値と味の関係性は酸性が強くなると酸っぱく感じ、アルカリ性が強くなると苦く感じます。

飲料水としてのpH値は体液と同じ7.4程度のアルカリよりの中性が適しています。

体内では体液を7.4程度に保つような仕組みになっていて、飲料水を飲むことで酸性かアルカリ性に傾いてしまうと元に戻すためにエネルギーを使ってしまいます。

「炭酸水が身体によい」とか「弱アルカリ性の食品が健康的だ」という意見もありますが、毎日飲む水については身体の負担が少ないpH値を選ぶことがポイントです。

身体の負担が少ないpH値は、体液と同じ7.4だということを覚えておいてください。

水のおいしさの基準

水のおいしさの基準は曖昧なもので、個人の感じ方の違いになり、ミネラル成分だけで決まるわけではありません

しかし、ミネラル成分にも味があり苦みや辛味を感じます。

例えばナトリウムは塩味、マグネシウムは苦みや渋み、カリウムは酸味、カルシウムは苦みと塩味が混ざったような味を感じます。

ミネラル成分次第でおおまかな味わいが決まりますが、それぞれの味は極めて薄いのでそれだけで判断することは難しいようです。

ちなみにおいしいと感じるのはミネラル成分のバランスだけではありません。水の温度によってもおいしさが変わります。
おいしいと感じる水の温度は夏場は10~15℃、冬場ですと15~20℃です。


水をミネラル成分で選ぶ時のポイント

  1. ミネラルの働きを知る
  2. 硬度100mg/L以下の軟水を選ぶ
  3. pH値が7.4程度のお水を選ぶ

ウォーターサーバーの水の安全性について

ウォーターサーバーの水の安全性について気になるのは雑菌の繁殖放射性物質の問題です。

ウォーターサーバーの水は水道水に比べ雑菌が繁殖しやすくなっています
2種類の水「RO水」「天然水」には水道水のように雑菌を消毒する塩素のような働きをするものは入っていません。

特に天然水は風味を重視しているため最低限の殺菌処理 をしただけの自然のお水を使っています。

雑菌は空気中に漂っているので、ウォーターサーバーで使う水は極力空気に触れないような構造をしたウォーターボトルに入っています。

出荷された水は密閉されているので雑菌が増殖することはありませんが、サーバーにセットする時に給水口が汚れていると雑菌が付着し内部に侵入する原因になります。
ウォーターボトルを交換する時は決められた手順で行うことでサーバー内への雑菌の侵入を防ぎます
サーバー本体でも内部で雑菌が繁殖しない仕組みを持ったクリーンシステム機能付きのものがあるのでそういった機種を選ぶとより安全に利用できます。

水の安全性の問題は雑菌と同じように気になるのが放射性物質です。
ウォーターサーバーが爆発的に普及した背景には放射性物質による食品や飲料水への汚染の問題がありました。
東日本大震災以来、食品における放射性物質によって汚染される問題があり、安心して口に入れるためには放射性物質の残量の確認の必要があります。

このことは食品だけではなく飲料水でも同様です。
ウォーターサーバーの公式サイトには定期的に水質検査を行いその結果が公表さてているので確認できます。


水を安全性で選ぶ3つのポイント

  1. 水が空気と触れにくい構造をしている
  2. サーバーにクリーンシステムの機能がある
  3. 定期的に水質検査を行っている

ウォーターサーバーを選ぶときに必要な水の知識:まとめ

ウォーターサーバーの水選びはRO水と天然水のどちらかを選ぶことから始まります。
RO水と天然水の違いは価格とあじわいにあり、コストを重視するのであればRO水を選び、あじわいを取るのであれば天然水にを選びます。

水に含まれるミネラル成分はミネラルの働きを理解して、硬度100mg/L以下の軟水でpH値が7.4程度のものを選びます。

水の安全性は空気と触れにくい構造のウォーターボトルを使っていて、サーバー本体にクリーンシステム機能があるものを選び、定期的に水質検査を行っているかを確認します。

このようなポイントで間違いのないウォーターサーバーを選ぶことができます。


水の知識:まとめ

価格重視ならRO水、あじわいをとるなら天然水
ミネラルの働きを知る
硬度100mg/L以下の軟水を選ぶ
pH値7.4程度の水を選ぶ
空気と触れにくい構造か確認する
サーバー本体にクリーンシステム機能があるものを選ぶ
定期的に水質検査をしているか確認する

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